PCR1100で5月上旬に採水したサンプルでは、いずれの地点からもコクチバスの環境DNAは検出限界以下であったものの、6月初旬には中綱湖と木崎湖でコクチバスの環境DNAが検出できました。長野県はコクチバスの移入分布域の1つで、仁科3湖において捕獲調査で確認されています。このことから、5月調査でDNAが検出限界以下であった理由として、水温による活度の影響、生息域などが要因と考えています。
採水 | 青木湖 | 中綱湖 | 木崎湖 |
2019年5月5日 | × | × | × |
2019年6月2日 | × | 〇 | 〇 |
〇:検出 ×:非検出
コクチバス Micropterus dolomieu は、オオクチバスとともに通称ブラックバスと呼ばれており、特定外来種に指定されています。侵入生物データベースによると福島、栃木、長野、滋賀、奈良が国内の移入分布域とされています。2019年に長野県大町市に位置する仁科3湖(青木湖、中綱湖、木崎湖)にてコクチバスの環境DNA(eDNA)を調査しました。