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環境DNAとは?


環境DNAとは?

最近、「環境DNA(eDNA)」という言葉が、各種メディアで話題となっています。
環境DNAとは「環境中に放出された生物由来のDNA」のことで、水中、土壌中、空気中などあらゆる環境中には、そこに生息している生物由来のDNAが存在しています。そのDNAを総称して、環境DNA(environmental DNA、eDNA)と呼びます。環境DNAを採取・分析することで、生物の在、不在や生物量・個体数、さらには遺伝情報などの膨大なデータを得ることが可能となってきています。

環境DNAという言葉が論文に初めて掲載されたのは2008年のことで、その発見から約10年しかたっていませんが、その間、各種調査に使用可能であるとの研究報告が各所で行われています。

環境DNAの図

そして、2018年、「一般社団法人 環境DNA学会」が設立されました(弊社も設立時から賛助会員として、その発展に協力しています)。

生物種の保護・管理をする上で最も重要な情報は、生物の生息分布や個体数、生物量です。分布や個体数推定には、様々な手法や分布予測モデルが提案されてきており、近年になってもその議論が終息することはありません。しかし、これらの従来の研究では、生物の生息場所や生息量を知るためには、目視で数える、採集を行う、網を仕掛けるなど、多大な労力と時間をかける必要がありました。環境DNAによる生物調査は、これら既存の手法を補完し、遺伝情報など新たな情報を付加できる可能性を秘めており、より広範な研究開発が求められています。