環境DNAでのPCR作業における注意点 環境DNAは、環境水等に含まれるDNAを検出することで、特定生物の在/不在を確認します。環境水等に含まれるDNAは一般に非常に微量であり、通常の検査では検出限界以下となります。適切に採取・濃縮を行い、さらに特定のDNAの塩基配列を増幅させることで、検出限界を超える濃度にします。PCRでは環境水中のDNAを240倍以上に増幅するため、特にPCR後の試料の取り扱いには注意を払う必要があります。このため、コンタミネーションには特に注意を払う必要があります。 環境DNAを分析するにあたり、以下の準備は必須となります。 手袋の着用適切なタイミングでの交換(サンプルごと、測定点ごとなど) 採取するための容器の洗浄次亜塩素酸を用いた残留DNAの分解環境水での十分な共洗い 使用する器具 ピペットチップの適切な取り扱いピペットチップの使いまわしの厳禁 その他 陽性コントロール(鋳型)の取り扱い PicoGene® PCR1100を用いた検出系では、両側にフィルタが内蔵された流路チップ中に試料が閉じ込められます。このため、PCR後産物によるコンタミの可能性は大幅に低減されています。使用後の流路チップは分解せず、廃棄することをお勧めします。 注意事項 用途 弊社で扱うPicoGene® PCR1100およびPCR試薬はすべて研究用のみの用途とします。医療、医薬品、診断用医薬品の用途には使用できません。弊社で扱うPCR試薬は、PicoGene® PCR1100用に最適化されています。市販のPCR装置での動作は補償されません。 保存 試薬の保存は、製品ラベルに表示された条件に従った保存してください。
環境DNAは、環境水等に含まれるDNAを検出することで、特定生物の在/不在を確認します。環境水等に含まれるDNAは一般に非常に微量であり、通常の検査では検出限界以下となります。適切に採取・濃縮を行い、さらに特定のDNAの塩基配列を増幅させることで、検出限界を超える濃度にします。
PCRでは環境水中のDNAを240倍以上に増幅するため、特にPCR後の試料の取り扱いには注意を払う必要があります。このため、コンタミネーションには特に注意を払う必要があります。
環境DNAを分析するにあたり、以下の準備は必須となります。
適切なタイミングでの交換(サンプルごと、測定点ごとなど)
次亜塩素酸を用いた残留DNAの分解
環境水での十分な共洗い
ピペットチップの適切な取り扱い
ピペットチップの使いまわしの厳禁
陽性コントロール(鋳型)の取り扱い
PicoGene® PCR1100を用いた検出系では、両側にフィルタが内蔵された流路チップ中に試料が閉じ込められます。このため、PCR後産物によるコンタミの可能性は大幅に低減されています。使用後の流路チップは分解せず、廃棄することをお勧めします。