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PCR関連用語「DNA(デオキシリボ核酸)」


DNA(デオキシリボ核酸)

DNAは、デオキシリボ核酸とも言われます。DNAは「塩基」「糖(デオキシリボース)」「リン酸」と呼ばれる化合物が一つずつ結合したものが最小単位(=ヌクレオチド)となっています。その最小単位がリン酸を媒介につながり、鎖状になります。2本の鎖の「塩基」と「塩基」がさらに結びつき、二重らせんとなります。
「塩基」には「アデニン(A)」「グアニン(G)」「シトシン(C)」「チミン(T)」の4種類あり、各最小単位にはこの内のどれかが結合しています。そして、AはTとのみ、GはCとのみ結合します。従って、2本の鎖の結合部は必ずその2種類の塩基の組み合わせになっています。この塩基の並び方が「遺伝暗号」になっており、生物の設計図になっていることが分かっています。
ちなみにDNAの二重らせんモデルを提唱したのは、アメリカの科学者、ジェームズ・ワトソンとイギリスの科学者フランシス・クリックの二人で、昭和28年(1953)のことでした。