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PCR関連用語「染色体」


染色体

生物の体は細胞でできています。細胞の中には核と呼ばれる構造体があり、染色体は、その核の中にあります。
染色体はヒストンと呼ばれるタンパク質にDNAが巻き付いた棒状の固まりです。染色体は通常は核の内部でほどけていて、顕微鏡で見ても形がはっきり分かりません。ところが、細胞分裂のときがくると、棒状のはっきりとした姿を現します。
ヒトの場合、一つの細胞の中に22対の常染色体と1対の性染色体が現れるのですが、性染色体は女性では2本のX染色体なのに対し、男性ではX染色体とY染色体と、異なる染色体になっています。このことから、Y染色体が性別を決めるカギを握っていると考えられています。
また、染色体という名前は、ギムザ液というアルカリ性の色素でよく染まるところから付けられたものです。