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実施例「アメリカナマズの現地調査」


背景

アメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)は北米を原産とし、特定外来種に指定されています。侵入生物データベースによると、霞ヶ浦、北浦、利根川水系に、その他、琵琶湖・淀川水系にも生息することが知られています。種々の植物や動物性の食物を食べるため、生態系への影響が懸念されています。


方法

霞ヶ浦の湖畔にて、湖水をポアサイズ0.45μmのSterivexでろ過しました。これを現地で簡易抽出法でDNAを抽出し、モバイル リアルタイムPCR装置 PicoGene® PCR1100を用いてアメリカナマズの環境DNAの検出を試みました。


結果

調査した地点でアメリカナマズのDNAが検出できました。その際、採水から検出まで、合計約25分で完了しました。
以下の写真はその際のPCR1100の表示画面を表しています。青色の曲線が42程度から立ち上がっており、アメリカナマズの特定のDNA配列が増幅され検出されてことを示しています。

測定後のPCR1100の表示。

アメリカナマズ

アメリカナマズ(かすみがうら市水族館 ご提供)

アメリカナマズ(かすみがうら市水族館 ご提供)


採水地点


調査場所付近

採水した場所付近の写真